昔と違い最近は多種多様な種類の車が選ばれるようになってきました。ユーザーニーズの多様化に合わせてメーカーも努力をし非常に便利な車が沢山産まれました。
私達ユーザーが選ぶことのできる便利な車が多くなるのは歓迎すべきことなのですが、多様な車が産まれるにともなって問題となってきているのが「横転事故」の増加です。
死亡事故に直結しやすい横転事故。防ぐには車選びから運転方法までドライバーの知識が重要
車が「コロン」と転がってしまう横転事故は一見すると「車が倒れただけでしょ?」と感じてしまいますが実は横転事故は死亡事故につながる可能性が非常に高い危険な事故なのです。
事故というのは自分が傷ついてしまうのはもちろんですが、何よりも自分が運転していて横転事故を起こし、家族を死亡させてしまったりしては取り返しがつきません。
是非この記事で「横転事故」について学んでいただき、事故を防止することに役立てていただければ幸いです。
どんな車で横転事故は起きる?
ではそもそも横転事故とはどういった車種で起きるのかをご存知でしょうか?
車が倒れてしまう横転事故は言うまでも無く「背の高い車」に乗っていると起きやすいです。
特に車の寸法の比率が
- 全幅<全高
となっている車はそれ以外の車と比べると飛躍的に横転しやすくなっています。
普通に考えれば横長の物よりも縦長の物の方が倒れやすいですよね?車とて全く同じことです。
具体的な車種名などは出しませんが最近は軽自動車をどんどん上方向に伸ばしていっていて酷い物だと全高が400~500mmも高い車種まで出てきています。メーカーは当然横転の危険性についても把握しているのでわざわざ「横転しないように工夫を凝らしてあります!」とアピールしていますが、わざわざそんなことを言うということは推して知るべしということです。
車内空間は広い方が便利なのは間違いありませんが、安全性を大幅に損なう可能性があるということは頭に入れておくべき情報です。
※もちろん背が高い車=危険だということではありません。あくまで物理的にそうなりやすいということです。
横転事故を防止できる車種
上記の条件を踏まえた上で考えると横転事故を起こしにくい車とは
- 全幅<全高の寸法を取っている車
だという事が分かります。あくまで個人的な見解ですが全幅の方が広ければ広いほど「横転事故」に限って言えば起こりにくいと言えます。
ただ逆にスポーツカーなどの全幅の方が極端に広く、全高が低すぎる車は追突事故を起こした際などにトラックなどの下に潜り込んでしまうという危険性が出てくるので「程々に全幅の方が広い」必要があることは付け加えておきます。
横転事故を起こさない為の運転とは
横転事故は車種が大きく影響することは間違いありませんが、それ以外にもドライバーの運転によっても引き起こされることがあります。
横転事故を起こしやすい運転とはずばり「急制動&急ハンドル」です。
時速60キロ程度でも上記の全てを一気に行えば背の高い車はいとも簡単に横転してしまいます。「そんなことしなければいいんだろ?」とお考えになると思いますが、一般道には予想もつかない突発的な事態がいくらでも起こります。
そんな時に上記のことを頭に入れておけば最小限の動きでトラブルを回避できて自分も横転事故を起こさなくて済むかもしれません。
普段から漫然と運転するのではなく自分の車の挙動を感じ取って自分の手足のように動かせるようにしておきましょう。
どんな道で横転事故は起こりやすい?車の挙動を頭に入れて運転しよう
横転事故が起こりやすいのはこれはもう間違いなく「下り坂+急カーブ」です。
車には「荷重」と呼ばれる走行中に車の重心がどちらに向いて偏っているかを示す要素があります。下り坂+急カーブではこの荷重が車の前後左右の一部に偏りがちです。
簡単に言えば車そのものが「片方に傾いている」状態ですね。そんな時に更に荷重をかける急ハンドルや急ブレーキをするとどうなるでしょう?
すでに傾いている車は余計に傾くことになり最終的に横転してしまいます。
始めて行く山道などではスピードの出しすぎに注意し焦らず運転を心がけるのはもちろんのこと、後方から車が迫ってきて焦ってしまいそうならば素直に道を譲って先に行かせるなどして安全に運転するようにしましょう。
ヒヤリッ!うっかり操作ミスでも横転事故は起こる
現在販売されている車は様々なタイプがありますが、注意しなければならない点として操作方法が様々だという事があります。
特に停車中に車を保持しておく重要な機能である「サイドブレーキ」なとは顕著で今現在発売されているだけでも
- 昔ながらのレバーを手で引くタイプ
- ボタンを押して作動、解除するタイプ
- 全自動
- 足元のサイドブレーキペダルを踏むタイプ
と様々です。
この中でも私が注意喚起をしたいのが足元のサイドブレーキペダルを踏むタイプのサイドブレーキです。サイドブレーキペダルは丁度左足の部分にあり、うっかり踏んでしまうと走行中でも容赦なく作動します。また位置的にクラッチペダルの位置にありますので普段マニュアル車しか乗らない人も癖で踏んでしまわないように注意が必要です。
もし走行中にサイドブレーキが作動すると後輪がロックします。
するとどうなるか?当然フルブレーキを踏んだのと同じことですので「急制動」となります。もしこれが急カーブの途中だったりハンドルを大きく切っている状態だったら…?考えるだけでも怖いですね。
運転前に車の操作方法をしっかりと確認し、うっかり操作ミスにはくれぐれも注意しましょう。
※下の動画は走行中にわざと足踏み式のサイドブレーキを踏んで遊んでいたら横転してしまったドライブレコーダーの動画です。わざと危険な走行をしているのでうっかりミスではありませんが挙動としてはこのような感じになりますので非常に危険です。
それにしても一般道、しかも軽ハイトワゴンでFドリして遊ぶなんて言語道断ですね…。
怪我人が出なくて良かったです。
まとめ:是非横転しにくいミニバンや軽自動車やSUVを選んでください
ここまでの話をまとめると横転事故を防ぐためには
- 横転しにくい車を買う
- 横転するような車の運転をしない
の二点が重要です。このどちらが欠けても横転事故を起こす確率は飛躍的に上がります。まぁ横転するような車の運転をしないというのはある意味当たり前の話でもありますので、実際重要となるのは「横転しにくい車を買う」という点かもしれません。
もしこれから車を選ぼうと考えている方で「できれば横転しにくい車が良いな」と考えている人は是非その考えを大事にして少しでも安全な車を購入なさってください。
逆に「選べる車種が全幅<全高の車しかない」という人はそういう車だということを頭に入れて安全運転をなさってください。
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