皆さんは愛車にどのようなタイヤを履かせていますか?
クラウンなどのコンフォートスペシャルな車ならばコンフォートタイヤ、軽自動車などの低燃費性能の高い車ならば低燃費タイヤなどを履かせていることでしょう。
そしてスポーツタイプの車であればやはりハイグリップなタイヤをチョイスします。
少し前になりますが私の愛車スイフトスポーツZC33Sの純正装着タイヤである「コンチネンタルコンチスポーツ5」のスリップサインが出てしまい雨の日の運転が危険になってきたのでタイヤの交換を行いました。
元々純正タイヤを使い切る前からどのタイヤにしようか選び始めていたので銘柄の選定自体は既に完了していました。
選んでいた時に書いた記事はこちら
上記の記事を参考に値段や性能、用意されているサイズなどを加味して今回私が選んだのは…
【DUNLOP】DIREZZA DZ102
様々な良いタイヤがある中で私が今回選んだのはダンロップ社のスポーティタイヤである「DIREZZA DZ102」(以下DZ102)です。更にサイズをあまり一般的に流通していない純正サイズの195/45/R17から流通量の多い205/45/R17に変更しています。
納車から丁度1年でコンチネンタルコンチスポーツ5が無くなったのでダンロップのディレッツァDZ102に交換。サイズも種類の豊富な205に変更しました。
皮むきが終わってコンチスポーツ5と比べるの楽しみ!
トレッド面にDIREZZAの刻印があるのめっちゃカッコイイけどすぐ無くなるんだろうなw pic.twitter.com/jtsv2a58MX— ZC33S@Autofan管理人 (@ZC333231S) June 16, 2019
タイヤは皮むきが終わるまでは本来の性能が発揮できませんので皮むきが終わる100km~200km程度までは急制動をするクローズドコースでの全開走行は控えて一般道をゆっくり走行してタイヤを馴染ませていました。
そして先日ようやく全開走行する機会がありましたので私なりに感じたことを書いてみたいと思います。
なお比較対象は当然ながら純正装着タイヤである「コンチネンタルコンチスポーツ5 195/45/R17」となります。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102ってどんなタイヤ?
DZ102はダンロップのエントリーグレードスポーツタイヤです。トップグレードのDIREZZA Z3ほどのグリップ能力は有していませんが、代わりに普段使いでも不快感を感じないように静粛性を始めとした快適性能が向上しています。
また価格も非常に抑えられており、インターネット上で購入すれば1本8,000円~10,000円程度で購入することができるのも大きな特徴です。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102のドライグリップ性能は?
スポーツタイヤに最も求める事と言えばやはりグリップ性能です。
スポーツカーの高剛性ボディとハイグリップタイヤのグリップ力から生み出される速いコーナリングスピードは病みつきになります。
その点 DZ102のドライグリップ能力は合格点だと言えます。ストリート程度では全く破綻することはありませんし、クローズドコースを全開走行してもある程度の安心感、グリップ感はありました。
純正装着のコンチネンタルコンチスポーツ5との比較ではコンチスポーツコンタクトのグリップ性能が100だとするとDZ102は85程度といったイメージでしょうか。
コンチスポーツコンタクト5の方が思い切った突っ込みができましたし、コーナリングスピードも稼げました。タイム的にも若干ではありますが速かったです。
ただあくまで全開走行時の話ですので7割~8割程度の「ちょっと速いペースで流す」くらいであれば全く過不足無い性能を発揮してくれています。とは言うもののハイグリップタイヤは全開走行してナンボって気もするので、そういった意味では少し物足りなく感じるかもしれません。
また195から205へサイズ変更しているのも極々僅かだとは思いますが影響していると思われます。スイフトスポーツは車重が軽いので無暗にタイヤを太くしても逆に接地しにくくなるみたいですから。(【スイフトスポーツのすべて】の39ページ上部にて開発陣が語っています。)
【DUNLOP】DIREZZA DZ102のウェットグリップ性能は?
私がDZ102を使用して「あれ?」と感じたのはウェットでのグリップ性能です。
あくまで私のスイスポと私の運転で、という前置きをした上でではありますが、明確にコンチネンタルコンチスポーツ5以下のウェット性能です。
コンチスポーツ5と同じようなペースでは全然走れませんし同じようにコーナーへ飛び込むと車速を落としきれず突っ込みすぎでアンダーステアと格闘するハメになります。
ただDZ102の名誉の為に言っておくと価格的に1.5倍~下手をすれば2倍するタイヤと比較されているわけです。ですので当然タイム的にはコンチネンタルコンチスポーツ5の方がぶっちぎりで速いのですが、DZ102のウェット性能が「絶対評価で見た時に低いか?」と問われれば迷いなくNOと答えます。
あくまでコンチスポーツ5と相対的に評価した場合に負けるというだけの話です。
ちなみに絶対的な性能は劣りますが、しっかり荷重移動しないと曲がっていってくれないのである意味スポーツ走行の練習をするには最適なタイヤではあります(笑)
【DUNLOP】DIREZZA DZ102の剛性は?
DZ102のタイヤ剛性はコンチスポーツ5と比較すると少し低いかな?と感じることもありますが基本的にはヨレヨレウネウネしているような低剛性感は感じません。
むしろ目立って気にならないということは価格的に格上のコンチスポーツ5と同レベルの剛性を持ち合わせていると言えるので非常に優秀であると言えます。
ちなみに少し剛性が低いかな?と感じるのは一気に車速を落とすフルブレーキングをした時です。ハンドルに伝わる感覚が微妙に頼りないというか…言葉で伝えるのは中々難しいのですが(笑)
【DUNLOP】DIREZZA DZ102の耐摩耗性は?
私がコンチスポーツ5から別のタイヤに変えようと考えたのは何よりもコンチスポーツ5が尋常じゃなく減るからです(笑)
もちろんその分高いグリップ性能を提供してくれているので文句はないのですが結構ハードな乗り方をする私にはお財布に優しくないのです…。
タイヤ代を気にして走りにいく回数が減ってしまったりしては本末転倒ですから「気にすることなく履きつぶしまくれる価格のタイヤにしよう」と思ったわけです。
その為には値段もそうですが重要になってくるのは「すり減りにくいタイヤ」を選ぶ必要があります。この性能の事を「耐摩耗性」と言うのですが厄介なことに耐摩耗性能とグリップ性能は反比例する関係にあります。
ですので耐摩耗性能を期待するのであれば必然的にグリップ性能の低下は受け入れなければいけません。このあたりのバランスをどこに持ってくるかが非常に悩ましかったですね。
まぁそんなこんなである程度のグリップ性能を有しながら高い耐摩耗性能を有しているDZ102を選んだわけです。
まだ3000km程度ですのでDZ102の正確な耐摩耗性は評価できませんがコンチスポーツ5よりは減りが遅いように感じます。実際コンチスポーツ5は3000~5000km程度で目に見えて減り始めていたのであながち間違っていないはずです。
ほんとコンチスポーツ5は消しゴムのように減っていきましたからね(笑)結局1万キロで交換だったのですが一般道ではデリケートな操作を心がけていたので思ったよりは持ってくれたので良かったですが。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102のコストパフォーマンスは?
ここまで読んでくれたならば分かるかと思いますがDZ102のコスパは最高です。
コンチスポーツコンタクト5と比較して色々言いましたが、それらはあくまでサーキットなどのクローズドコースでの話です。一般道を法定速度で走る分には違いを感じ取ることは難しいでしょう。
ただモータースポーツをしている人は購入前に少し考えるべきかもしれません。特にタイムアタックをしたいといった用途であればより上位のタイヤを選んだ方が結果は良くなるでしょう。
一方で練習用としてのタイヤを探している人にはかなり好い選択肢だと思います。
良くも悪くも比較的タイヤの限界が低いので雑な操作は許してくれませんから基本に忠実な運転が身に付きます。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102の良い所と悪い所は?
私が思うにDIREZZA DZ102には明確な長所と短所があります。ここまでの話と被る部分もありますがまとめると以下のようになります。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102の長所
- スポーツタイヤのエントリーグレードに相応しい価格
- 高い耐摩耗性
- 及第点のドライグリップ性能
- 価格以上のタイヤ剛性
基本的にはコスパに優れている尖った部分の無い優等生タイプです。ただ耐摩耗性に関してはかなり期待できそうですのでお財布には大分優しい感じですね。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102の短所
- ウェットグリップ性能が心もとない
- 良くも悪くも程々のドライグリップ性能
- 熱が入りにくい…?
私が下手な部分もありますがウェット路面で全開走行するのはちょっと勇気がいります。ほんと雨が降ってきたら無理は止めた方が良いと思います(笑)
あと本文では触れませんでしたが熱の入り方が遅いような気がします。走り始めなどは念入りにウォームアップしないと吹っ飛んでいきます。
【DUNLOP】DIREZZA DZ102はオススメできる?
全ての人にオススメできます!と言いたいところですが、やはり本気でタイムを出しにいったりするようなタイヤではありませんのでクローズドコースで車を走らせたい、モータースポーツの入門用として使いたいといったビギナーや練習中の人向けなのかなと思います。
上級者がこのタイヤを履くと少し物足りなく感じると思います。
私ですか?初心者ではありませんが世の上級者の方々に比べればまだまだ未熟な運転技術ですのでDZ102でいっぱい練習します(笑)
皆さんもたまにはミドルグレードのスポーツタイヤで遊んでみるのもいいものですよ。
では。
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