スイフトスポーツは初代から元気なボーイズレーサーとして愛されてきました。そんなスイフトスポーツの永遠のライバルとされていたのがホンダの「FIT(フィット)」です。
今回私が愛する「ホットバージョン」でスイフトスポーツとフィットのチューニングカーバトルが収録されていたのでその感想と、スイフトスポーツ、フィット、それぞれの現状や立ち位置を述べていきたいと思います。
スイフトスポーツの最大のライバル「だった」フィット
私はずっとホットバージョンを買い続けているのですが、スイフトスポーツに乗っていなかった時から「スイフトスポーツ vs FIT」の企画が大好きでした。特に先代スイフトスポーツZC32Sとフィットのバトルの動画は何回見たかわかりません(笑)
ちなみに今はホットバージョン公式YouTubeチャンネルで先代スイフトスポーツZC32S vs FITの動画を見ることができます。昔販売していたものを見せてくれるなんてホットバージョンさん素敵!
そして今回遂にホットバージョンで私の愛車である「現行スイフトスポーツ(ZC33S)」vs「ホンダFIT」という夢のカードが収録されました。当然発売日に本屋にダッシュして購入してずっと繰り返し流し続けていました(笑)
そんなホットバージョンVol.156ですが何だか今までとはちょっと雲行きが変わってきたので記事で取り上げることにしました。もしかしたら私の大好きな「スイスポ vs FIT」の企画が無くなっちゃうかもしれません…。
素のポテンシャルに差が付きすぎた?スズキの本気「ZC33S」
今までスイフトスポーツとFITは似たようなボディと似たようなスペックを持っていることからチューニング界では「永遠のライバル」と考えられていました。DVD冒頭のドリキンの言葉を借りるならまさに「シビックとカローラ」みたいな関係性です。
そんな二台ですがスイフトスポーツが現行「ZC33S」になってからはライバル同士というにはちょっと無理がでてきました。
その理由はとにかくスイフトスポーツの戦闘力が飛躍的に向上したからです。
現行スイフトスポーツは馬力だけで言えば4馬力しか上がっていないのですがトルクはおよそ7キロも向上し、車重も軽くなっています。更に3ナンバー化によってよりワイドなボディを手に入れて旋回速度も向上しました。そして何よりターボ化したことによりチューニングの幅と難易度が飛躍的に改善してちょっとチューニングするだけでフィットの遥か上をいけるようになってしまったのです。
その結果今までは良い勝負ができていた「ホンダFIT」が敵わなくなってしまったのです。
企画の前説でドリキンが「地球最後のスイフトスポーツvsFITだね」と言っているのを見て「あぁ終わっちゃうのか」と少し寂しい気持ちになりました。
もちろんスイフトスポーツオーナーとしては嬉しいのですがホットバージョンファンとしては少し寂しい気もします。
一緒に走るとフィットが邪魔!?
バトルに入る前にmonsterとJ’sレーシングのデモカーをオリダーとドリキンが走り比べました。結果はスイフトスポーツの方が速かったわけなのですが、二人から衝撃のコメントが。
- 「速さと軽さで既に同じ土俵にいないね」
- 「スイフトが走りに向けて本気で取り組んでいてスイフトのレベルが上がった。スズキの本気を感じるね」
- 「FITはFITだけで走っておいた方がいいかも…」
- 「ちょっと(一緒に走ってると)FIT邪魔!ってなるかもね。」
- 「ホンダも本気でFIT作って欲しいと思います!」
タイムで言えば1秒程度しか変わりないのですが実際に乗り比べたプロドライバー二人の目にはタイム以上の差があったようです。
持ち込んだチューニング済み「スイフトスポーツZC33S」は3台のデモカー
さて本題のスイフトスポーツです。
今回はモンスタースポーツ、トラスト、ブリッツの三社が自社のパーツを組み込んだデモカーを持ち込みバトルしています。順位などはネタバレになるので言いませんがスペックだけ見た場合の印象と実際に走らせてバトルした順位が全然違って「あぁ車って奥が深いなぁ」と改めて思わされた企画でしたね。
そしてスイフトスポーツのポテンシャルの高さを再確認させてもらえて最高でした(笑)
ここからは各社デモカーのスペックと使われているパーツをご紹介します。
モンスタースポーツのデモカーのスペック
まずはスズキのワークスメーカーと言ってもいい「モンスタースポーツ」のデモカーです。特筆すべきは何といってもその最高出力でしょう!200psに届こうかという馬力と最大トルク32.3kgmという鬼のようなトルクでエンジンパワーは三台中ダントツで最強です。
スポーツカーに乗ってこられた方ならば200馬力って大したことないと感じると思いますが、忘れちゃいけないのが車重が970kgしか無いですからね(笑)軽自動車に200馬力エンジン積んだらどれ程速いかは言うまでもありませんよね。
ドライバーの「ドリキン」こと土屋圭市選手も「いいね~パワーある!」とご満悦でしたし「MAXオリダー」こと織戸学選手も「軽さを感じるよね~」とコメントしていました。今までハイパワー車を散々乗り倒してきたドリキンやMAXオリダーがそう感じるのもやはり車重と200馬力が相まっているからでしょう。
ただ足回りは若干跳ねるとのことなのでそのあたりは今後の開発に期待したいところですね。ドリキンも終始「速いけどじゃじゃ馬だね~」と少しピーキーさを感じさせるコメントをしていました。
最高出力 | 198ps |
最大トルク | 32.3kgm |
車重 | 970kg |
仕様 | K200ターボKIT |
レブリミット | 6300rpm |
ECU | monster |
マフラー | monster Sp-X |
LSD(リミテッドスリップデフ) | TDX300(試作) |
エアロ | monster エアロパーツ |
ダンパー | monster MX ジムカーナ仕様改 |
スプリング | monster |
ブレーキ | monster ブレーキセット |
タイヤ | DIREZZA β02 |
TRUSTのデモカーのスペック
代々スイフトスポーツのチューニング開発に力を入れている「TRUST」です。
TRUSTの営業部渡部さんが冒頭でTRUSTのデモカーをどのような車に仕上げたかを説明されていますが、現在のTRUSTのデモカーはひとまず「誰にでも乗りやすく、楽しんでもらえて、かつ再現しやすい車に仕上げた」とのこと。自分達も目指しやすい車で速さを証明してくれるのは非常に嬉しいですね。
ただ一般人でも手が届くチューニングだからといって遅い訳ではありません。
スペックを見れば分かるようにライトチューンで既に190馬力も出ています。トルクも2キロ程上がっていてまさに「正常進化」しているといってもいいチューニングカーでしょう。
先代スイフトスポーツZC32Sと比べて簡単にスペックアップできるのはやはり、ボディ剛性の向上と何といっても「ターボエンジン」に変わったことによる部分が大きいです。NAエンジンだとどうしてもチューニングメーカーによるチューニング開発の幅が狭まってしまいますがターボエンジンならば手段は比較的多岐に渡ります。
TRUSTはそのあたりを上手く利用してデモカーを作っていました。流石です。
最高出力 | 190ps |
最大トルク | 25kgm |
車重 | 970kg |
仕様 | アップグレードタービンKIT |
レブリミット | 6400rpm |
ECU | Greddyハイパフォーマンス |
マフラー | Greddy |
LSD(リミテッドスリップデフ) | 機械式1WAY |
エアロ | Greddy |
ダンパー | Greddy ダンパー |
スプリング | Greddy スプリング |
ブレーキ | ウインマックス |
タイヤ | ポテンザRE12D |
BLITZ
コストパフォーマンスの高いアフターパーツを多数輩出してくれているブリッツのデモカーです。ブリッツは足回りとタービン交換をチューニングしてきていますがまだ手探り状態とのことで開発中のパーツも取り付けられています。
ボルトオンターボで馬力こそTRUSTに一歩劣りますが凄まじいトルクを発生させていて970kgの車重に29kgmのトルクを装備してしっかりと走れるように開発しているブリッツの技術力は本物だと思います。
そしてなにより今回はウェットコンディションでのバトルになったのですが、この大トルクを余すところなく路面に伝えることができているドライバーの佐々木孝太選手のドラテクにも脱帽です(笑)乗り始めてすぐにトルクの大きさを感じ取り、「トルクで走った方が速いんだなぁ」と乗り方を変えておられるあたりも「すげぇなぁ」と感じました。
あと走りとはあんまり関係ないのですがエアロやバンパーデザインはBLITZのデザインが一番好きです。格好いい。(笑)
最高出力 | 184ps |
最大トルク | 29kgm |
車重 | 970kg |
仕様 | BLITZ ボルトオンターボ |
レブリミット | 6500rpm |
ECU | BLITZ ECU |
マフラー | BLITZ |
LSD(リミテッドスリップデフ) | ATS CARBON |
エアロ | BLITZ エアロセット |
ダンパー | BLITZ ZZ-R |
スプリング | BLITZ |
ブレーキ | BLITZ BIG CALIPER KIT 2 |
タイヤ | DIREZZA β02 |
スイフトスポーツのライバルはK20エンジンを積んだ魔改造260馬力フィットと320馬力現行シビック!?
さてこのような200馬力前後のスイフトスポーツばかりの中に今更普通のFITを放り込んでもレースが成立しません。そこでホットバージョン編集部が声をかけたのはファーストインプレッションで使ったFITを持ち込んだJ’sレーシングでした。
J’sはなんとかFITで現行スイフトスポーツに対抗できる車を作ろうとしました。
そして登場したのがまさかのホンダの名機「K20エンジン」を心臓部にぶち込んだFITだったのです(笑)その馬力はなんと驚愕の260馬力!
…ってコラコラ。それはもはやFITじゃないでしょう(笑)
しかもポン載せじゃなくて微妙にエンジンチューニングまでしてるのが本気で勝ちにきている感がビンビン伝わってきます。
そしてもう一台がなんと「現行ホンダCIVIC typeR」です。こちらは言わずと知れたホンダのFFスポーツカーです。ニュルブルクリンクでFF車最速を叩きだした本物の実力を持つ車です。
さてそんな現行CIVICですが馬力はなんと全車中最強の320馬力!流石にCIVICRが全開走行したらスイフトスポーツじゃ相手にならないので今回はドリキンが運転して、カメラカーのような立ち位置でコンパクトハッチ同士のバトルを見守ってくれていました(笑)
ですので実質的な勝負は260馬力FIT vs デモカースイフトスポーツ3台のバトルと言えるでしょう!
普通に考えれば260馬力のフィットがぶっちぎるハズなのですが…
バトルの結果は果たして?是非ホットバージョンでバトルの結末をご覧ください。私の拙い文章ではバトルの面白さが全て伝えきれませんので(笑)
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