広大な室内空間と軽快な走りを持った軽自動車のフラッグシップ
初代NBOXは登場するや否やその使い勝手の高さと軽自動車らしからぬ走りで多くの人が抱いていた「軽自動車は安っぽい」というイメージを払拭した大ヒットモデルです。
そんな軽自動車界のスーパースターが二代目となってどのような変化を遂げたのか?またユーティリティ面ではどのように進化したのか?長所や欠点は?
NBOXの秘密に迫っていきます。
新型NBOXのインテリア評価
NBOXといえばコンパクトカーをも遥かに凌いでしまう「室内空間」です。軽自動車の中では最大クラスと言われる室内空間を新型NBOXは更に拡大しています。例えば後席一つとっても従来の軽自動車ですと「後席は大人が座るにはちょっと狭い…」というようなことがあったのですが、NBOXでは大人の男性がゆったりとくつろげるレベルまで広げられています。
また「G・EX」グレードでは助手席が「スーパースライドシート」と呼ばれる57cmも前方にスライドすることができるシートへとアップグレードされています。
スーパースライドシートを前方に限界までスライドさせると、なんと運転席から後席へ直接アクセスできる「ウォークスルー」状態にすることができます。
通常前席から後席へのウォークスルーはフルサイズミニバンでしか持ちえない機能ですがNBOXは新しい発想の転換によって軽自動車のコンパクトボディながら究極の使いやすさを実現しているのです。
つまり後席に装着したチャイルドシートに子供を座らせた後に外に出ることなく運転席に座ることができるのです!恐るべきインテリアレイアウトです…
またスーパースライドシートは後席方向へ限界までスライドさせると後席と非常に近い距離にすることができ、走行中の離席できないようなシーンでも後席の子供と接することができるなど「子育て世代」に優しい機能となっています。
NBOXの走りの評価
NBOXと言えば忘れてはならないのが「走りの良さ」です。
特にNBOXカスタムのターボモデルともなると小型車並の動力性能を持っています。例え軽自動車の苦手な高速道路でもスイスイと走ることができますし、上り坂で失速してしまうこともありません。
高速道路だけではなくワインディングに持ち込んでもハイトワゴンらしからぬ走りを披露してくれます。NBOXは軽自動車なのに前後にスタビライザーを装着しています。そのため背が高く走行性能を求める上では不利とされるハイトワゴンながらロールを上手く抑えていて安定感のある走りをすることができます。
背の高いハイトワゴンはどうしてもコーナリング時に「おっとっと…」となってしまう事が多いですがNBOXはそうした感覚はありません。本当に良くできています。
車の足回りに装着された鉄製の棒状のパーツ。サス左右のサスペンションの動きをリンクさせる役目をしており、ロール(車の傾き)を抑える効果がある。
NBOXの安全性の評価
NBOXを製造販売しているホンダは「ホンダセンシング」と呼ばれる安全機能を詰め合わせたパッケージを用意販売しています。一部車両ではグレード毎に装着されていたりされていなかったりするのですが、NBOXは何と全グレード標準装備しています。
ホンダセンシングでは人間の認知による事故を防ぐための様々な機能が盛り込まれています。最近増えてきた自動ブレーキはもちろんのこと、一時停止などの標識の識別をして注意喚起してくれる機能(標識認識機能)や車線を逸脱しそうになった時に軽くステアリングを操作して車線内に車を留めてくれる機能(LKAS:車線維持支援システム)などを備えています。
私は個人的には物理的強度の低い軽自動車にこそ安全装備は必須だと常々思っているのでNBOXに標準装備としたHONDAは良くやった!と思っています。販売台数1位ということは多くの人が乗る車なので安全装備が標準装備されているのは本当に素晴らしい事だと思います。
ただ一つだけ残念だったのが下位グレードの「G」と「G・L」にだけサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグをメーカーオプション装備としてしまったことです。
NBOXはどうせ軽自動車として非常に高額な車なのですから安全装備に関して中途半端なことをして見かけ上だけ安いグレードを用意するのではなく「全グレードで万全の安全対策を施しました!」と謳い文句にするぐらいのことをすればいいのにと思います。高級軽自動車なのですから後は贅沢装備で差別化をすればいいのにと残念に思います。
NBOXの自動ブレーキ性能
NBOXには自動ブレーキを含めた様々な安全装備が標準装備されているわけですが、一口に自動ブレーキといっても性能はピンキリです。ほぼ停止前の速度でしか作動しないものから高速域でもキッチリ作動するものまで様々ですが一つの大きな目安として「時速30kmで作動するか」が焦点となります。
安価な自動ブレーキですと殆どが時速30km未満でしか作動しないため役に立たない事が多いのですが、その点NBOXの自動ブレーキはキッチリ「時速30km以上」でも作動する性能を有しています。
こちらは「独立行政法人【自動車事故対策機構】」がテストして発表している自動ブレーキの性能テスト動画です。時速50kmでもキッチリと反応し停止していることが分かります。
NBOXは値引きを期待できるか
自動車業界では「販売台数No.1」というのは何よりも強いキャッチフレーズですので現在軽自動車販売台数No.1の座は何が何でも死守したいはずです。ですのでNBOXは比較的値引きは期待できる方だと思います。
ハイトワゴン系軽自動車はライバルが多くいるので競合車として様々な店舗で見積もりを貰ってから本命のNBOXの商談へとのぞみましょう。具体的なライバル車としては
- タント
- スペーシア(スペーシアギア)
- デイズルークス
などが挙げられます。特にハイトワゴン系軽自動車販売台数第2位のSUZUKIスペーシアには絶対に負けたくないはずです。上手くそのポイントを突いてあげると値引きが引き出しやすいでしょう。
またグレードによってはコンパクトカーの
- ルーミー
- タンク
- トール
なども値段的にガッツリバッティングするので見積もりの競合車として持っていくのは有効でしょう。
NBOXの燃費性能評価
NBOXは軽自動車の中では非常に装備が豪華ですので、それに付随して車重が重くなっています。またタイヤも大径の物を履いていますので燃費は思ったほどは伸びません。
JC08モードでのカタログ燃費性能は27.0km/ℓとなっていますがJC08モードは基本的に「6がけ」すると実際の使用環境での燃費に近くなると言われていますので
- 27.0×0.6=16.2
となります。つまり実際の使用環境での燃費は「16km/ℓ」あたりと見ておくのが妥当と言えます。ライバルであるタントやスペーシアがJC08モードで28.0km/ℓの燃費を実現していますのでライバルと比べると少し燃費性能は劣ると言えます。
とはいえたった1km/ℓの差ですので気になるほどの維持費の差にはならないでしょう。
NBOXのおすすめグレードは
NBOXは全てのグレードにホンダセンシングが装備されているので安全装備の差としては9万8000円のオプション装備のみとなりますので、どのグレードを選んでも満足感は高いと思われますが、個人的に選ぶとすればベースグレードの「G・L」にメーカーオプションのサイドカーテンエアバッグを装着するのが良いと思います。また実際に試乗してみて「もう少しパワーが欲しいな…」と感じれば更に一つ上の「GL+ターボ」を選ぶのもアリです。
これより上のグレード、特に特別仕様車なんかになると価格の上昇率が非常に高くなる割に見た目の違いが殆どとなってくるので、装備は大して変わらないのに最終的な見積もりが非常に割高になってしまいます。
とは言えもし特別仕様車のエクステリアが気に入ったのであれば絶対にそれを選ぶべきですけどね。
私の経験上「コスパが…」とかって理由でで選ぶと中々愛着がわかず大事にしなくなることが多いです。車は毎日見て触って乗る物ですから少しでも気に入って愛着を持てそうなグレードを選ぶようにしましょう。
①今乗ってる車っていくらで売れるんだろう?
②ディーラーで提示された金額が思ったより安かった…
③せっかく売るんだから一番高く買い取ってほしい!
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