現在軽自動車界で販売台数的にハイとワゴン系軽自動車御三家の「NBOX」「タント」そして「スペーシア」の三台が三つ巴の戦いを繰り広げています。その中でもSUZUKIの販売しているスペーシアは非常に勢いがあり販売台数第1位の「NBOX」に迫りつつあります。
SUZUKIスペーシアがなぜ勢いがあるのか?その秘密と評価に迫ります。
スペーシアにするかNBOXにするかタントにするか…悩みは尽きない
軽自動車御三家のスペーシア、タント、NBOXはぶっちゃけどれを選んでも良い。いずれも「軽自動車」という規格を遥かに超えた完成度を誇っているので満足度は非常に高いレベルで味わえるでしょう。
ただメーカーもライバルとの差別化には工夫を凝らしていてじっくり見ていけばこの三台もそれぞれで大きく特徴が異なってきます。
男性的には押し出し感の強いデザインが好印象だが女性には少し怖いか?
私がスペーシアに対して最初に感じたことは「なんか大きく感じるな」ということです。スペーシアは現行型で2代目となるのですが先代と比べて車の高さが50mmも高くなっているので近くで見た時に「なんかでけぇ」と感じるのです。もちろん軽自動車の規格なのでライバルと比べても極端にサイズが変わるわけではありません。むしろ純粋な車の高さだけで言えばNBOXの方が5mm大きいくらいです。あくまでデザイン的に「大きく感じる」のです。
実はこの「デカく感じる」というのはスペーシアのデザイナーが意図して作りこんだデザインなのです。車の高さが大きくなったのと同時に車の前方に突き出しているボンネットの高さも高く作ることで「車全体としての大きさ」をより大きく見せる工夫がされているのです。
パッと見た印象ではコンパクトカーと言われても違和感はないほど大きく見えました。
特に最近ではルーミーやタンクなどの非常にコンパクトな「プチバン」と呼ばれるカテゴリーも登場してきているので余計にそう見えるのでしょう。
またフロントマスクはベースグレードでも割と押し出し感の強いデザインとなっていて大きく見えることも相まってインパクトが非常に強いです。男性の私的には「お、格好いいじゃん!」と感じるのですが嫁さんに見てもらった所「ちょっと怖いかな?」と言っていました。
特にスペーシアカスタムになるとより「ドギツイ」顔になるのでカスタムは男性ユーザー向けと言えるでしょう。(私はカスタムがカッコイイと思います…)
スーツケースをコンセプトとした内装がとってもオシャレ!
スペーシアのインテリアはハイトワゴン御三家だけあって実用性は全く文句ありません。収納もたっぷりありますし、室内空間の広さは特筆ものです。
ただ私が何より気に入ったのはインテリアデザインの秀逸さです!
スペーシアのインテリアは「スーツケース」をモチーフとしていて非常に遊び心満載のインテリアとなっています。特に助手席前のダッシュボードはまさに「スーツケース」そのものですし、上下に分かれたグローブボックスは「ティッシュ箱何個おけるんだ!?」というほどの広大な収納を提供してくれます。
グレード構成は【スペーシア、カスタム、ギア】と多彩で多様なニーズに応えられる
スペーシアのグレード構成は非常に多くのタイプのユーザーをターゲットにしています。そのグレード構成は
- ノーマルスペーシア
- スペーシアカスタム
- スペーシアギア
の三種類となっています。ノーマルのスペーシアとスペーシアは先代も設定されていましたがつい最近新しいグレードの一つとしてスペーシアギアが設定されました。
ギアはスペーシアをSUVルックに仕上げたグレードでアウトドアシーンにもってこいですし、カスタムは前述した通り男性向き、標準のスペーシアは全ての人に違和感なくマッチするグレードとなっています。
ノーマルスペーシア | 誰にでも似合うオーソドックスなグレード |
スペーシアカスタム | 押し出し感が強い。男性向けな気もする |
スペーシアギア | SUVルックでアウトドアシーンにも似合う |
軽量でハイブリッドなスペーシアは軽快感抜群!ターボモデルは上質感漂う乗り心地
スペーシアの特徴としてライバルのNBOXやタントと比べて非常に軽量なことが挙げられます。具体的にはスペーシアがハイブリッドで880kg程度、NBOXとは70kg程度、タントとは50kg程度の差があります。
普通自動車と比べてエンジンの排気量に制限のある軽自動車にとって「軽い」ということは非常に大きなメリットとなります。スペーシアはその恩恵を上手く活かしていて、特に発進をモーターで行うハイブリッドモデルは非常に軽快感のある走りを味わうことができます。
ただハイブリッドモデルはあくまで出足でエンジンをアシストする形でモーターを使うのでエンジンだけの走行になると少し非力な面が顔を出します。
一方スペーシアの「ターボモデル」はハイブリッドとはまた違った乗り味をしていています。ハイブリッドモデルが停止時からの出足の軽快感をウリにしているとすればターボモデルは「重厚感」を味わうことができます。
エンジンそのもののがパワフルですので高速道路などでもエンジン音がうるさくなることも無く息切れすることもなく運転することができます。
ただターボモデルはノーマルのスペーシアでは選択できませんので「スペーシアカスタム」か「スペーシアギア」を選ぶ必要があります。
スペーシアの燃費性能は?
スペーシアの燃費性能はJC08モードで28.2km/ℓとなっています。NBOXが27.0km/ℓですのでNBOXと比べると1km/ℓほどだけ燃費性能が高いです。車重が70kgも軽く作られているのでその効果もあるようです。
実際にはハイブリッドか否かと高速道路や市街地を走るかどうかで大分変ってきますのでイメージとしては「6がけ」した燃費だと考えておきましょう。
つまり実燃費は 28.2×0.6=16.92km/ℓ あたりです。
スペーシアの安全装備の評価
スペーシアにはフロント窓ガラスに映像を投影して現在の速度など様々な運転に必要な情報を得ることができる「ヘッドアップディスプレイ」がオプション設定されています。ヘッドアップディスプレイは運転席前方のメーターに視線を落とす必要がありませんので道路から目線を逸らすことによる事故を少なくすることができます。
また自動ブレーキは標準装備とされていますので安全性能は比較的高い軽自動車といえるでしょう。
ただヘッドアップディスプレイは全方位モニターとセット販売されていますので「ナビは違うものを選びたい」といったユーザーには我慢を強いる設定となっていますのでその点は少し不親切と言わざるを得ません。
ちなみに自動ブレーキ性能としてはNBOXの搭載しているホンダセンシングよりも少し性能が劣るようです。
自動車事故対策機構が発表している自動ブレーキ性能テストでは時速50kmでも止まり切れずに前方の車にソフトタッチしています。NBOXはしっかり停まれていたので少し性能的には低いようです。
ただ「被害軽減ブレーキ」と考えるならば搭乗者が怪我をするような被害をキッチリ軽減できていますので総合的に見れば素晴らしい性能を有していると言えるでしょう。
スペーシアのおすすめグレードは?
個人的にスペーシアのおすすめグレードを決めるとすれば少し値は張りますが、ズバリ最新グレードの「ギアXZターボ」をおすすめします。
理由としてはやはりエクステリアデザインが秀逸です。今はやりのSUVルックな外見は大きく見えるスペーシアの基本デザインとも非常によくマッチしていてオシャレです。男性はもちろんのことですが、ワイルドな外見のスペーシアを運転する女性もカッコイイと思います!
またターボにした理由はやはりスペーシアギアのような外観の車ですと色んな所に出かけたくなるでしょうし高速道路を走る機会も増えますので、エンジンパワーにはある程度の余裕があった方がいいと思ったからです。
それに乗り換えの際もターボモデルの方が下取り価格が高い傾向がありますので、そういった面でもお勧めです。
スペーシアは値引きを期待できるか?目標値引き額は?
スペーシアは標準仕様車とカスタムならば比較的値引きは期待できますが、登場したてのスペーシアギアはあまり値引きは期待できないでしょう。
もしディーラーと値引き交渉を勧めるのでしたらライバル車を比較車として持っていくといいでしょう。具体的には
- NBOX
- タント
- デイズルークス
あたりがガチンコの競合車となっています。特にNBOXは同じクラスの最も人気で販売台数1位の軽自動車ですので競合車として非常に有力です。ちなみに値引き交渉の際は要求値引き額が高すぎても安すぎてもダメです。
スペーシアの値引き額は標準車とカスタムの場合は10万円~15万円程度が妥当と言えます。ギアの場合は5万円~10万円程度でしょう。
具体的なオプションなどで変わってきますのでディーラーに向かう前に一度ネット上で見積もりを出してみるのも新車価格基準がイメージできる一つの手です。
スペーシアの評価まとめ
個人的にスペーシアは選択肢の広さこそがメリットのハイトワゴン軽自動車だと思います。同一車種で3種類ものグレードから選べるってなかなかありません。それも全くターゲットユーザーの違う三つですからね…SUZUKIすごいっす。
スペーシアはデザイン的にも同クラスライバルよりも尖ったオシャレさを持っているので「無難な感じよりはインパクトのある方が良い」というユーザーにはスペーシアを選ぶことが最も満足感の高くなる選択でしょう。
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