発売前から非常に評価の高いスイフトスポーツ。実際に購入してみて半年経過したので私もレビューしてみようと思います。
これから購入を考えている人や既にスイフトスポーツのオーナーで他のオーナーの評価も見て見たいという人に向けた記事となっています。
※気になる項目だけ見たいという方は目次をクリックすれば各項目へジャンプできますので活用して下さい。
スイフトスポーツ(ZC33S)のスポーツカーとしての評価は?
スイフトスポーツ(ZC33S)の評価をしていくわけなのですがまずは評価の基準をハッキリさせたいので私の車遍歴と運転歴、年齢や運転環境等を書いておこうと思います。
なぜなら今までハイパワースポーツカーしか乗ったことの無い人と庶民カーしか乗った事の無い人だと評価軸が変わってきますからね。
その上でスポーツカーとしての基本性能やユーティリティ面等をまとめて評価していきます。
それではさっそくいきましょう。評価をする私と車の情報はこちらです。
年齢 | 25~30歳 |
運転歴 | 18歳から |
運転免許 | ゴールド免許 |
運転スタイル | スポーツ走行 |
車歴 | Civic,インプレッサ,RX-7等スポーツカー多め。SUVも一台だけ経験有 |
運転環境 | 峠道多め |
走りに関係するカスタマイズ状況 | ダウンサス、タワーバー、社外ホイール |
これらの情報を踏まえた上でスイフトスポーツ(ZC33S)を評価していきます。
エンジン(動力性能)の評価は?
まずは最も気になるスイフトスポーツの動力性能についてです。私はスイフトスポーツより遥かに動力性能の高いスポーツカーにも乗ってきましたが、そんな私が乗っても「おっ!パワーあるじゃん!」と感心するほど動力性能は高いです。
ちょっとラフにアクセルを踏み込めば簡単にホイールスピンするほどエンジントルクに溢れていると言えばイメージしやすいでしょうか。
数値的に言えばトルクこそ高いですが馬力的には大したことはありません。しかし車重が軽自動車並みに軽いので結果的に非常にパンチのあるエンジンに感じます。
峠道の登り勾配もアクセルがパーシャル開度のままグイグイ登っていきます。
このZC33Sからターボエンジンになりましたがパワーの出方も自然で一昔前のターボモデルのスポーツカーのような、ある回転数から急激にパワーが出始めるというタイプのエンジンではありません。大排気量自然吸気エンジンのような自然なフィーリングを味わうことができます。
スイフトスポーツの基本的なエンジンスペックはこちらとなっています。
スイフトスポーツ(ZC33S) エンジン型式 K14C エンジン種類 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ 弁機構 DOHC16バルブVVT ボア×ストローク(mm) 73.0×81.9 総排気量(L) 1.371 最高出力(kW/rpm)ネット 103<140PS>/5,500 最大トルク(N・m/rpm)ネット 230<23.4kg・m>/2,500-3,500 使用燃料 無鉛プレミアムガソリン 燃料消費率(km/L)(JC08モード) 16.2
コーナリング(運動性能)の評価は?
新型スイフトスポーツはターボエンジンのパワーが注目されがちです。しかし私は峠道を主に走るのですが毎日感じるのが「コーナリングの楽しい車だなぁ」ということです。車体の軽さと剛性たっぷりのボディによってまさに「スイスイ」という言葉がぴったりなほど曲がっていってくれます。
ただ今現在はRSRのダウンサスとクスコのタワーバーを装着しているのですが、納車当時はRSRのダウンサスだけでした。
その状態ですとコーナリング中に若干接地感が薄かったのとアンダーっぽくてフロントが入っていかない感覚があったので「スイスイ~」というコーナリングを味わいたい人は車高調orダウンサス+タワーバーを入れるといいでしょう。
ちなみに純正状態ですとロールが大きくてあまり速いコーナリングはできなかった記憶があります。乗り心地はかなり良かったんですがスポーツカーに求めるべきはそこではないですからねぇ。
ブレーキ(制動力)の評価は?
スポーツカーに欠かせないのが高速域から一気に車速を落とせるブレーキです。スイフトスポーツのブレーキは純正状態でも意外と優秀で峠道を速いペースで走っていてもタレてくるようなことはありません。速い速度域でのコントロールもしやすくて割ると良いブレーキだと感じます。
一方でちょっと難点も多くあります。
一つはサーキットで使うには耐フェード性能が足りてないということ、もう一つは冬の朝一番の冷えている状態でのスキール音(キーという音)がひどいところです。
耐フェード性能はサーキットを走らない限りどうでもいいのですが、スキール音は意外と近所迷惑になりかねない音量と音質なので気になる人は対策が必要です。
燃費の評価は?
スイフトスポーツの燃費性能は非常に高く普通のコンパクトカーと大差ありません。使用燃料がレギュラーではなくハイオク指定なのでその差額の分は当然高くなってしまいますが動力性能を考えれば文句は言えないでしょう。
ちなみに私の使用状況での燃費は13~15km/Lです。これを安いと見るか高いと見るかは前車が何かにもよりそうですね。
一つ文句をつけるなら燃料タンクが少し小さいんじゃないかなぁと感じます。スイフトスポーツの燃料タンクは37ℓしかなくて給油する回数が多くてちょっと面倒に感じます。
6ATとパドルシフトの評価は?
スイフトスポーツはMTモデルを選ぶ人がかなり多いという今時代にあっては特殊な車なのですが、ATモデルの完成度も非常に高くなっています。
そのATモデルのトランスミッションですが、これがまた非常に楽しく作られています。
ATモデルというと「ダルい」イメージがありますが現代のATは非常に良くできていてスイフトスポーツのATもかなりよくできています。(ただし多段ATに限ります。CVTは楽しくありません)
ZC33SのATは開発の段階でも「愉しさ」を追及する為にわざとシフトショックを付けるなどドライバーを楽しませる工夫がされています。
私も峠道を走っていていつも「Mモード」で「パドルシフト」を使用して走っています。パドルシフトを使ってスポーツ走行をするとF1ドライバーのようなイメージで遊べるのでMTとはまた違った楽しさがあって非常に気持ちいいです。
乗り心地の評価は?
乗り心地はスポーツカーの中では非常にマイルドで良い方ですが、あくまでそれは「スポーツカーの中で」での話です。普通のコンパクトカーなどと比べればあきらかに足回りの硬さを感じますし突き上げ感もあります。
特にダウンサスや車高調に交換すると更に乗り心地は悪くなります。
乗り心地というのは評価者が前車に何に乗っていたのかでかなり変わりますので必ず実際に試乗行き、その際に確認してみることをおススメします。
価格(コスパ)の評価は?
スイフトスポーツの価格は最も安いベースグレードで200万円以下と「安い」以外のコメントは許されないような価格設定になっています。
普通のコンパクトカーや軽自動車でも200万円を超えるようなこの時代に200万円切りは驚異の価格です。スイフトスポーツオーナーの価格についての評価は恐らく全員満点に近い評価が下されると思います。
ランニングコストの評価は?
スイフトスポーツのランニングコストは普通のコンパクトカーよりは間違いなく高いです。しかし家計にダメージを与えるほど高いかと聞かれるとそうでもありません。
普通のコンパクトカーと違うところと言えば純正装着のタイヤが一本2万円近くしますので銘柄を変えないと高くつくところやガソリン代くらいです。
具体的にはコチラの記事で計算解説しています。
エクステリアの評価は?
スイフトスポーツのエクステリアはボディが拡幅されていてノーマルのスイフトに比べてとてもガッシリ見えてカッコいいです。私は特に斜め前から見たスイフトスポーツが一番好きですね。ただサイドから見たプロポーションはもうちょっと全高を低く抑えてくれた方がかっこよかったかなぁと感じます。
インテリアの評価は?
個人的にスイフトスポーツのインテリアはかなり気に入っています。ブラックがベースとなっていて要所要所に赤いグラデーションのパネルが配置されていてとってもオシャレです。
ただ使い勝手の面ではやはりトヨタ車のような使い勝手は無く、「う~ん」と思うポイントもいくつかあります。
その内の一つが「ハザードスイッチの押しにくさ」です。純正のセミバケットシートが深い着座位置となりますので腕を伸ばしてもハザードスイッチに届きません。
また収納が非常に少なく小物を置いたりする場所も少なく感じます。
スイフトスポーツ評価のまとめ
実際に購入して6か月乗ってみたオーナーによるスイフトスポーツの評価でしたがいかがでしたでしょうか?スイフトスポーツは安いだけあって欠点や短所も数多く存在しますがそれらを上回る魅力を兼ね備えていますので非常におススメです。
もし迷っているならば一度近くのSUZUKIに試乗にいってみましょう。
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